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國香酒造

國香酒造

國香酒造

 袋井市の外れで、一面に水田を見渡すような環境にある酒蔵です。創業は江戸時代末期の嘉永元年(1848)。清水次郎長一家の森の石松が愛飲したという話しも残っています。
 なお、「國香」の銘柄は日本の国を代表する菊の花の香のことで、大日本帝国憲法の発布を記念してつけられたそうです。
 伝統ある蔵ですが、平成6年(1994)以降社長自らが杜氏も勤め、こだわりを持った酒造りを続けています。

静岡型吟醸酒の伝統を守り続ける蔵

 トップページでもふれたように、静岡の地酒が全国で注目されたきっかけは静岡型酵母を使った静岡型吟醸酒にありました。しかし、それから約30年たった現在、非常に贅沢な作り方である「純粋な静岡型吟醸酒」を作っている蔵は県内でも少なくなってきているそうです。
 その中でこの國香酒造は、自家醸造をはじめるに際して、静岡型酵母の開発者で静岡型吟醸酒の生みの親ともいえる河村伝兵衛氏に弟子入りし、徹底的にその酒造りの技術を学びました。そして、現在もその教えを守って「静岡型吟醸酒」にこだわった酒造りをされているのです。國香酒造が出している銘柄に「傳一郎」がありますが、これは蔵の社長が河村氏からもらった名前で、河村氏の一番弟子ということだそうです。

コストと手間を惜しまぬ酒造り

 河村氏の静岡型吟醸酒は、酒の搾りかすを70〜80%残すなど、普通の酒造りに比べてコストのかかる贅沢な作り方です。また、社長が酒造りの過程でもっとも大切だと考える絞りの過程では、酒を絞る「酒袋」を一ヶ月洗い続けて袋の香りを完全に取るなど、ものすごい手間がかかります。このようなコストや手間を一切惜しまないのが國香酒造の酒造りなのです。

醸造量わずか200石の“幻の酒”

 國香酒造は、杜氏を兼ねる社長を中心に、ほぼ家族だけで酒造りをしているそうです。そのため、年間の醸造量はわずか200石。出荷先もほぼ県内で終わってしまいます。また、これだけ手間がかかっているにもかかわらず値段はお手頃。本当の静岡型吟醸酒を味わうのにも本当にオススメです。


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