静岡の地酒

富士錦酒造

 富士川の支流芝川の上流にあたる富士宮市(旧芝川町)上柚野にある酒蔵です。富士山を間近に望む水資源の豊かな土地に、江戸前期の元禄元年(1688)に開かれた蔵だそうです。

新しい酒造りへの試みの数々

 元々新しいことに取り組むことが多かった富士錦酒造。昭和46年(1971)には他の蔵に先駆けて純米酒を発売しました。最初は試行錯誤の連続だったそうですが、徐々に品質と評判が上がり、蔵の規模も大きくなりました。
 最近の大きな試みは「海中熟成酒」。「日本一高い富士山の恵みを、日本一深い駿河湾で熟成の時を」とのキャッチフレーズのもと、特殊な容器に入れた日本酒を南伊豆の海中に約半年沈めて熟成させるという試みで、地上に保管されていた同じお酒とセットで販売するというものでした。この模様は地元のニュースでも何度か取り上げられましたが、実際に試飲してみると違いは明らかだったそうです。

異業種から参入した社長

 最近の新しい変化の試みは、現社長の影響も多いようです。もともと証券会社のシンクタンクに勤めていたところ、急遽婿入りして平成8年に蔵に入り、平成19年に社長になったそうです。一般消費者の目線から見るとおかしいと思ったことを改善し、蔵の公開にも力を入れているそうです。

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