静岡の地酒

花の舞酒造

 金剛山庚申寺の参道沿いにある酒蔵です。創業は江戸末期のの元治元年(1864)。現在では本社の他に静岡市や東京にも支店を置き、オンラインショップや輸出にも力を入れるなど、県内でも規模の大きな酒蔵のひとつになっています。
 なお、「花の舞」とは、天竜川水系に古来より伝わる奉納踊りのひとつである「花の舞」に由来するものだそうです。なお、「花」は命の糧となる稲の花を表し、五穀豊穣を祈願するものだそうです。

静岡産山田錦へのこだわり

 地酒の「地」はまずは酒米から。蔵のある静岡県西部地域が、酒造適合米の山田錦の生育に適した気候であることもあり、平成元年(1989)から地元の契約農家と協力して酒造適合米の栽培をはじめました。平成9年(1997)には「静岡山田錦研究会」が発足、花の舞酒造が事務局となり活発な研究活動を行っています。平成14年(2002)からは100パーセント静岡産山田錦での酒造りをしています。

自社杜氏の育成

 多くの酒蔵が他の地域から杜氏を招いているのに対して、花の舞酒造では以前より地元の杜氏にこだわり、社内で杜氏集団を育成しています。その中でも土田一仁氏は有名ですが、他にも若手の杜氏が数多く育っており、酒造の担い手となっています。

南アルプス伏流水の恵み

 酒造には多くの水を使用しますが、花の舞酒造の場所は南アルプスの伏流水が流れており、その豊かな恵みをくみ上げた井戸水を酒造に利用しています。

地元に開かれた酒蔵

 花の舞酒造では昭和63年(1988)より、新酒完成の時期に酒蔵開放を行っており、現在では多くの人が詰めかける地域の一大イベントになっています。また、それ以外にも常時酒蔵見学を受け付けており(要予約)、 酒蔵を身近に知ることができます。

 

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